メッキに用いる器具について

メッキを大量に行う際に使う道具のことをラックといい、この道具を使い品物を吊り下げてメッキする方法をラックメッキや引っ掛けメッキと呼んでいます。

 

ラックには品物を支えることと品物に通電することの2つの機能があり、品物に跡が残らないようにすること、品物をしっかり支えつつ通電できることにすることが必要です。

 

製品の表となる面を陽極に向け、品物をいかに多く取り付け生産性を上げるか、工場の処理能力を見極めた設計が必要となります。 ラックの通電部分にメッキが析出して製品の保持や通電の効率が下がる場合があることや、保持する製品の形状により水素ガスが製品の凹部に溜まらないように工夫してかけることなどが必要となります。

 

このラックを使用する方法では、吊り下げると大変重量が増すため、自動処理装置が多く用いられています。自動装置は搬送方式により分けられており、エレベータタイプの自動装置と、キャリアによって移動させるキャリアタイプとがあります。

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