錆を防ぐ亜鉛メッキについて

鉄鋼製品は多く用いられていますが、錆びやすいことが最大の欠点です。錆が発生すると、機械や構造物などの性能低下を招くことになります。これを防ぐために、防食用のメッキとして用いられるのが亜鉛メッキです。

 

亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が高く腐食しやすいので、自己犠牲作用を働かせて鉄の腐食を抑制する働きをします。しかし、亜鉛メッキの表面は白錆が発生しやすいので、これを防止するためにクロメート処理を行います。

 

これによって長期にわたって鉄を腐食から守るようになるのです。 亜鉛メッキ浴にはアルカリ性浴としてシアン化物を含まないジンケート浴、酸性浴として塩化亜鉛メッキ浴および硫酸亜鉛メッキ浴があります。

 

かつてはシアン化亜鉛メッキが多く用いられており、ほかのメッキ浴に比べて硬さが低く、メッキ後の加工性に優れることになります。ただし、シアン化合物を使用することから毒性に懸念があるため、ジンケート浴や塩化亜鉛浴が多く用いられるようになっています。

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