銀メッキの特徴について

銀は電気伝導性が金属中でもっとも優れていることから、メッキとしても多く使われています。白色で美しい光沢を持っていることから装飾メッキとしても使われていますが、各種のスイッチ、端子、接点などにも用いられます。

 

さらに潤滑性やシール性にも優れているというさまざまな利点があります。 銀メッキを行うには、ほかのシアン化浴に比べてより高濃度のシアンを用いるシアン化銀メッキ浴となります。銀は非常に活性な金属ですが、その反面析出しやすく、かつ変色しやすいという欠点にもつながります。

 

そのため、シアンを濃くして、銀置換メッキを最小限にするという手間が必要になるのです。そして銀メッキは変色防止処理を行うケースが多くなっており、薄くロジウムメッキをかけたり、クロメート処理を行うなどの方法がその際にとられます。

 

ニッケルメッキ上へ銀メッキを行う場合には、置換反応による密着不良を防ぐため、シアン濃度をきわめて高くし、銀濃度を薄くしたストライク銀メッキ液を用います。

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